幕間 其の三

さて、大妖をもう一体出してしまいましたので、ここで、もう一つ幕間を挟みます。

「私の机は広いので安心してください」といいつつ、広すぎる机の上で情報を扱いそこない、ついには情報を見失っているかもしれないがそれに気づけない【巻の二十四】無辺。

「万重の塔を建て理解の及ばぬものなし」とするも、数を重ねるうちに理解が薄まり、関係性の把握が危うくなってゆく、もしかしたら破綻しているかもしれないがそれに気づけない【巻の二十五】摩天。

二体の大妖をご紹介しましたが、ここで、共通する要素があります。「それに気づけない」です。ご紹介した二体がすでに顕現しないもの、他の妖怪の動きから推測するだけのものなのですが、その背後にさらにもう一体恐ろしい妖怪が居るようです。仮に「果て知らず」と呼んでおきましょうか。

「知識を広げる果て」、「理を積み上げる高さの果て」これらのおそらくあるであろう「果て」を認知できないことで、「無辺」と「摩天」が生じているのではないでしょうか。一般に「果てが知れない」というと、「あまりに広大で果てにたどり着くことができないので、誰も果てを知ることができない」ということと捉えるものかと思います。しかし、ここでは「果てがあっても果てがあることを認知することができないので、果てを知らない」と捉えてください。
さて新たな妖怪の登場です…とはいえ、「果てを知らない」ことを如何に図示するか…悩みました…が出て参りません。この場は図鑑でございますので図示できないものは、巻として取り上げることはできません。ということで、この図鑑はこの辺りまでとさせていただきます。

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V.01.00 20261006 New
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