【巻の二十二】空言

妖怪名:空言(そらごと/くうげん)

別名:いたこいたち

在り様: 会話の途中で、突然、誰に向かって話しているのか不明な発言が飛び出す。

縁起:普段問われた事への返答しか返さない祐筆ゆうひつが、突然、宙を見上げて問われてもいないことに、なにかしら答えている様子。言葉が、口から出て、ふわりと宙に浮いてどこへともなく漂ってゆきます。一通り語り終われば、いつもの物静かな祐筆に戻り、何を言うたか聞いても覚えておらぬという。普段なにか抑えている思いが飛び出てきたか、はたまた狐狸こりに憑とりつかれたか…。

対処:聞き流すことじゃ。

出現時期:生成期

分類:綻び

出没:普段のやり取りの途中。

出現頻度:稀

現実的対処:内容に問題がなければスルーする。

発見の経緯:
AIとの会話の途中で、AIが突然なんの脈絡もないことを言い始めることが時々あります。以下の顕現例をご覧ください。

◆顕現例1:userPreferencesについての宣言

何ということのない、やり取りの途中で「まず確認ですが、userPreferencesの内容は承知しました。個人情報の取り扱いについては引き続き注意します。」と勝手に宣言をすることが数回ありました。毎回少しずつ表現が違いますが、userPreferencesという言葉が入っているのが共通点。時によると設定で筆者が個人情報・顧客情報について注意を促した言葉が引用されてくることもありました。

◆顕現例2:利用者に見せないはずの内輪の情報を垂れ流す

AIからの回答の途中に、XMLのタグが出てきて、英文で「この文章はユーザに見せると混乱させるから見せないように」という警告文に続いて「メモリーの内容が変更されたのでここのメモリーの内容は古いですよ」という内容の注意書きが表示されました。

※XMLについてのAIによる説明(ちょっと手を入れています)

XML(Extensible Markup Language)は、データに意味のラベルを付けて記述する言語で、1998年にW3Cが勧告しました。〈タグ〉で内容を囲み、タグ名を自由に決められる点がHTMLとの違いです。入れ子で木構造を表せ、Officeファイル(.docx等)やSVG、設定ファイルなどに使われています。 AIでは、いくつかのLLMがプロンプトの区切りにXML風のタグを使います。指示・資料・例などを1本のテキストとして受け取るため、タグで境界と役割を示すのです。ただし正式なXMLとして検証されるわけではなく、書式を借りた目印です。

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