妖怪名:うつし黒子(うつしくろこ)
別名:粗忽黒子(そこつくろこ)、誤訳通詞(ごやくつうじ)、かけ違い通詞(かけちがいつうじ)

在り様: 術者が引き渡した文書と式神が受け取った文書の中身がどこかで変わってしまっている。あたかも、間で黒子がすり替えでもしたかのように。
式神(しきがみ)
陰陽師が使役したと言われる霊的存在。目に見えぬものなれど、必要に応じ鬼神や鳥獣はたまた人の姿に変化し、陰陽師の求めに応えるとされる。
黒子(くろこ)
歌舞伎などで、役者の動きを補助したり、舞台装置を操作する者也。黒装束・黒頭巾で身を包む。観客は存在しないものとして見るがお約束。歌舞伎では「黒衣(くろご)」と呼ばれるが、世間では「黒子(くろこ)」の名で広く知られるもの也。
縁起:術者が式神を呼び出し、「これなる文書を元に処理を行え」と指示を致します。式神は文書を受け取り、処理を行い結果を返す。ところが、その結果は、術者の想定と大きく食い違う。何度やり直してもおかしい。そこで、術者が問う「我が渡せし文書の内容は如何に?」式神の答えは、元の文書と似て非なるものであったそうな。
対処:渡した文書の隅々を確かめながら処理を進むる外なし。
出現時期:生成期
分類:偽り
出没:大量のデータ処理に際して発生しやすい
出現頻度:時折

現実的対処:一度に処理する量を少なくして、渡したデータに間違いがないかを確認しながら進める。
発見の経緯:
700社ほどの会社の情報の中から各社の特徴を抽出する処理をAIに依頼した時のことです。最初はお試しで10行ほど処理してもらって、筆者が判断した結果と比べたところ、ほぼ一致していた。そこで、一気に処理を依頼したところ、十数行目から結果が筆者の判断と違うもので出てくる。ある程度の判断違いはやむを得ないと思いつつ、結果表を見ると…なんと会社名が違っている。それも何件も。
元データを別の並び順にソートしたのかと思い確認すると、出力された会社が「存在しない会社」であることが判明。その会社の属性データに基づいて検索してもそんな会社は存在しない。どこかから湧いて出てきた偽のデータが、本物のデータの中に多数紛れ込んでいる…。
AIに「こちらから渡したデータがどんなものだったのか」と確認したところ、「これが私が受け取ったデータそのものです」と情報を提示してくる。その情報を見ると、先ほど見た存在しない会社名が入っている。どうやら、すでにその段階で間違ったデータになっていたようなのです。
V.01.00 20261005 New
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